世界遺産 ブッタガヤ (Buddha Gaya)
仏教はインドで生まれた宗教ですが、現在仏教徒は1%にも満たないようです。
ヒンディ教徒が80%、イスラム教徒13%、キリスト教2~3%、シーク教徒2%だそうです。
なぜ仏教徒がこれほどまでに少ないのかは知りませんが、真宗寺の息子に生まれた私としては少し寂しいです。
念願のブッダガヤに行って来ました。
インドでの赴任を終え帰国するまでには一度は行きたいと思っていました。
ブッダガヤは北東インドのビハール州にあります。
私の住んでいる所は南インドなのでバンガロール空港からコルカタ空港(カルカッタ)へそこから乗り継いでガヤー空港へそこから車で20分ほどでブッダガヤに着きました。
ここは約2500年前にシィッダールタが出家し6年に及ぶ苦行のすえ覚りを得たところ、世界中の仏教徒にとっては一度は訪れたい最高の聖地であります。
ガイドブックではのどかな田舎町と書いてありましたが実際に来て見るとちょっと様子が違いました。
小さな町ですがとても観光地化しておりにぎやかな喧噪の町でした。
ホテルなどはドル紙幣の支払いが可能です、それだけ外国からの観光客や巡礼者が多いと言うことだと思います。
街並みと土産物屋
ブッダガヤの街には日本をはじめ多くの仏教国のお寺があります。
マハボディ寺院(大菩提寺)の入り口付近には多くの土産物屋が並んでいます。
前正覚山 (Mahakala Mountain)
シィッダールタが修行をしていたとされる一つに前正覚山(ぜんしょうかくさん)があります。
ブッダガヤーから尼連禅河(ナイランジャラー川)を越えて数キロ東へ行ったところにある岩山です。
この洞窟内の壁に自らの影を残し留めたことから、お釈迦様の影が留まる窟という意味で、「留影窟(りゅうえいくつ)」と呼ばれています。
現在は洞窟前にチベット寺院があります。
セーナ村 (Sena Village) 別名スジャータ村
厳しい苦行だけでは覚りを得ることが出来ないと前正覚山から下山し、セーナ村に来たとき村の娘スジャータから乳粥の供養を受け痩せ衰えた心身共に回復し、ブッダガヤーの菩提樹へと向かったと伝えられてます。
乳粥の供養をしたとされる場所は今は小さな寺になっています。
またスジャータが住んでいた生家跡には8~9世紀ごろに建てられた大きなストゥーバの跡が残っています。
尼連禅河 (にれぜんが)
ガンジス河の支流でナイランジャラー川と呼ばれシィッダールタが身体を清めるため沐浴をした河です。
世界遺産 マハボディ寺院(大菩提寺) (Mahabodhi Temple)
シィッダールタが覚りをえた地にそびえる大塔(高さ52m)でアショーカ王が紀元前3世紀に建てた寺院に始まる。
現在の本殿は11世紀と19世紀の大改修によって今の姿になった。
世界中から多くの巡礼者が訪れている。
中には黄金色の仏像が安置され、献花や供物が絶えない。
菩提樹と金剛座
シィッダールタがこの木の下で覚りを開いたと言われる菩提樹である。
菩提樹の下に瞑想をしたという金剛座がある。
シィッダールタはここで仏陀になったのである。